アニマルブログ
2011年11月 1日 火曜日
どうぶつのがんと向き合う ~治療編~
今回は、現在どうぶつのがん治療で可能な治療法とそのメリット、デメリットについてお伝えします。
手術療法
がん治療では最もよくおこなわれる方法です。完全切除が可能ながんや、完治が望めなくても、少しでも多くがんを取り除くことでよりよい生活の質を維持できる可能性がる場合に適応される治療法です。
メリット:完全切除できた場合には根治が可能。
デメリット:全身麻酔、手術時間の延長などによる身体の負担は大きい。
抗がん剤療法がん細胞を殺す薬を点滴や注射で体内に入れます。
抗がん剤が最も効果があるタイプのがんや、手術が難しい患者さんに適応されます。術後のがん再発予防にも使われます。
メリット:全身麻酔の必要がない。
入院の必要がない。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与え、副作用が出ることがある。
放射線療法がん
細胞に直接ダメージを与えます。手術が難しい場合や、術後の再発予防の目的で行われます。
メリット:短時間、通院で治療可能。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与える可能性がある。利用可能な施設が限られている。
これ以外にも、前回ご紹介した免疫療法や、補助療法としてのホメオパシー(病気の症状と同様の症状を起こす微量の薬物で抵抗力を起こし治療する)、鍼灸、アロマセラピーなどがあります
これほどたくさんの選択肢のなかから、その子その子にとってのベストな治療を選ぶことは大変なことです。たとえばリンパ腫に対して抗がん剤療法を行うにしても、何種類もの抗がん剤を使う強力な治療法から、単一の抗がん剤によるマイルドな治療法まで数種類あり、その投与スケジュールも状態によって異なります。
どの治療法を選択するのかは、がんの種類、進行度、どうぶつの年齢、体力、ご家族の希望、治療にかかる費用、全てを考慮しなければいけません。
獣医師はご家族に以上のこと全てを説明して同意を得る義務(インフォームドコンセント)があり、ご家族は全てを知る権利があります。
がん治療の大切な点は、獣医師、病院スタッフ、ご家族が信頼関係のもとで治療を進めることと、ご家族自身がさまざまな決断をされる際に、病院任せにせず、自身でもよく調べたり、考えたりすることで、納得のいく治療を受けることです。
次回は、家族ができるホームケアや、がんの予防について。
お楽しみに。
手術療法
がん治療では最もよくおこなわれる方法です。完全切除が可能ながんや、完治が望めなくても、少しでも多くがんを取り除くことでよりよい生活の質を維持できる可能性がる場合に適応される治療法です。
メリット:完全切除できた場合には根治が可能。
デメリット:全身麻酔、手術時間の延長などによる身体の負担は大きい。
抗がん剤療法がん細胞を殺す薬を点滴や注射で体内に入れます。
抗がん剤が最も効果があるタイプのがんや、手術が難しい患者さんに適応されます。術後のがん再発予防にも使われます。
メリット:全身麻酔の必要がない。
入院の必要がない。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与え、副作用が出ることがある。
放射線療法がん
細胞に直接ダメージを与えます。手術が難しい場合や、術後の再発予防の目的で行われます。
メリット:短時間、通院で治療可能。
デメリット:正常な細胞にもダメージを与える可能性がある。利用可能な施設が限られている。
これ以外にも、前回ご紹介した免疫療法や、補助療法としてのホメオパシー(病気の症状と同様の症状を起こす微量の薬物で抵抗力を起こし治療する)、鍼灸、アロマセラピーなどがあります
これほどたくさんの選択肢のなかから、その子その子にとってのベストな治療を選ぶことは大変なことです。たとえばリンパ腫に対して抗がん剤療法を行うにしても、何種類もの抗がん剤を使う強力な治療法から、単一の抗がん剤によるマイルドな治療法まで数種類あり、その投与スケジュールも状態によって異なります。
どの治療法を選択するのかは、がんの種類、進行度、どうぶつの年齢、体力、ご家族の希望、治療にかかる費用、全てを考慮しなければいけません。
獣医師はご家族に以上のこと全てを説明して同意を得る義務(インフォームドコンセント)があり、ご家族は全てを知る権利があります。
がん治療の大切な点は、獣医師、病院スタッフ、ご家族が信頼関係のもとで治療を進めることと、ご家族自身がさまざまな決断をされる際に、病院任せにせず、自身でもよく調べたり、考えたりすることで、納得のいく治療を受けることです。
次回は、家族ができるホームケアや、がんの予防について。
お楽しみに。

投稿者 伊東動物愛護病院